【仮想通貨】ビットコイン「半減期」とは何か、価格上昇につながるか [田杉山脈★]
ビットコインにはもう一つ特徴がある。新しいトークンの生成ペースを制御する方法が時々変更されることだ。これはビットコインを誕生させたコードに組み込まれている。
「半減期(halving)」と呼ばれるイベントが再び近づくにつれ、ビットコインの支持者と懐疑論者は、これがビットコインの価値にどのような影響を与えるかについて議論している。ビットコインは過去3回の半減期後に最高値を更新。今年12月初頭には2022年4月以来初めて4万ドルを超えた。
1. ビットコインはどのように生成されるのか
人々がビットコインに魅了されるようになった特徴の一つは、その生みの親とされるサトシ・ナカモト氏が、コイン生成を偽造防止に必要な作業と結び付けたことだ。ビットコインを生成するいわゆるマイナーは、コンピューター上で複雑な計算を行い、「ブロックチェーン」と呼ばれる分散型台帳上で取引を検証する。各マイナーは、取引の検証の協力者に割り当てられる「ブロック報酬」と呼ばれるトークンの獲得で競い合っている。
2. ビットコインの「半減期」とは
半減期とは、マイナーが受け取る報酬を計画的に減らすイベントだ(この用語はビットコインのコードで触れられている)。4年に一度程度の頻度で行われ、より正確には21万ブロックのトランザクションごとだ。その名の通り、マイナーがブロック報酬ごとに受け取るビットコインの量が半分になる。09年にビットコインがローンチされたとき、マイナーはブロックごとに50ビットコインを受け取ったが、この報酬は最初の半減期である12年には25に減少。16年には12.5、20年には6.25、そして24年には3.125に減る予定だ。正確な日付を特定するのは困難なため、半減期がいつ来るかについてアナリストは予測をはじき出している。
3. 何が重要なのか
ビットコインの発行は幾つかの点で制限されている。創設時のプロトコルで、流通量の上限は2100万ビットコインに設定された。これは、政府の法定不換紙幣のような通貨は発行し過ぎればインフレで価値を失うと懸念する人々の多くにとって、ビットコインを魅力的にしている点だ。半減によってビットコインが生成されるペースを定期的に鈍化させ、需要を上回らないようにすることで、インフレを防ぐこともできるという。半減期は、生成の伸びの鈍化が価格上昇を招く可能性を示唆することで、急いで買うよう促すシグナルにもなり得る。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-05/S563KCT1UM0W00
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