「A子さんとの和解は成立していない」西武・山川穂高の送検に「『相当処分』の意見が付いたワケ」と「起訴の可能性」は [Ailuropoda melanoleuca★]
「文春オンライン」特集班
5月23日、警視庁は西武ライオンズの山川穂高選手(31)を強制性交等の疑いで書類送検した。山川には、昨年、東京都港区のホテルの一室で、A子さん(20代)の衣類を無理矢理脱がし、陰部を強く触るなどした疑いが持たれている。A子さんは膣内や下半身などに怪我を負い、シーツには血の跡が点々とついていたという。
文春オンラインが、野球界を代表するトップ選手によるこの衝撃的な事件を報じたのは今月11日。西武ライオンズは取材に対して「弁護士に相談して対応しており、犯罪には該当しないと聞いております」などと回答していたが、世間からの批判が高まるなか、12日に山川の出場選手登録を抹消。「総合的に判断してコンディション的に抹消」したとのことだった。
強制性交での書類送検に至った経緯について、大手紙社会部記者が解説する。
「A子さんは被害から数日後に警察に被害届を提出。これを受けて、警視庁はA子さんに聴取した後、WBCが終わるのを待って山川にも任意で事情聴取しています。その後も双方への聴取を重ねて、書類送検に踏み切りました。
逮捕されてもおかしくない罪名ですが、著名人であることから逃亡などの怖れなしと判断して、任意で捜査し書類送検になったのでしょう」
強制性交のワケ「性交がなくても『着手』があれば成立」
これまでの取材によると、A子さんは強制わいせつ致傷で警察に被害届を提出している。事件の当日、A子さんが強く拒否したため、性交自体はなかったとみられている。
「山川は警視庁の聴取のなかで、『けがをさせてしまったのは事実だ』としながらも『同意の上、性交しようとしていた』と主張している。つまり性交を目的として、わいせつ行為に及んだということです。強制性交罪は最後まで行為が行われなくても、性交行為の『着手』があれば、成立するケースがある。今回は陰部を強くさわるなど、『着手』と判断できる行為があったということでしょう」(同前)
一般的に、警視庁は送検する際に意見を付すのだが、今回は「相当処分」だったようだ。
「厳重処分」「相当処分」「寛大処分」…起訴の可能性は
「起訴を求める『厳重処分』ではなく、起訴するか否かは検察の判断に一任する、という警察側の判断です。一方で、不起訴を求める『寛大処分』とはしなかったのは、警視庁の聴取に対して山川が『合意があった』と容疑を否認していることが影響しているとみられます」(同前)
山川は「文春オンライン」の直撃取材に対しても、性的行為は認めた上で、「絶対に無理矢理ではない」と強く主張している。
起訴されるか、はたまた不起訴か――。今後の検察の判断に注目が集まる状況となった。
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