【暗号資産】全日本プロレス元オーナーら3人逮捕　仮想通貨巡る詐欺容疑

　新規の暗号資産（仮想通貨）発行への出資名目で1億5000万円を詐取したとして、警視庁捜査2課は12日、詐欺容疑で東京都港区の職業不詳、野崎勝弘容疑者（59）と同千代田区の職業不詳、白石伸生容疑者（50）ら男3人を逮捕した。

　白石容疑者は2012年11月に人気プロレスラー武藤敬司らのいた「全日本プロレス」の株式を100％取得し、オーナーを務めていた時期もある。

　捜査関係者によると野崎容疑者らは18年3～4月ごろ、東京都中央区の美術品販売会社に新規の仮想通貨を発行すると持ちかけ、現金を詐取した。「300億円規模の資金調達をする。流通すれば利益が出る」などと説明していたという。この事業には実体がなく、集めた金は借金の返済などに充てられていたとみられる。

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